はじめに|「夏だけ」だと思っていませんか?
「熱中症って真夏の話でしょ?」
そう思っていませんか?
実は5月〜6月の初夏にも、湿度や気温の上昇によって“かくれ脱水”が増えています。特に、小さなお子さんや高齢の方、長時間屋外で過ごす方は要注意です。
この記事では、登録販売者の視点から「ポカリ」「アクエリアス」「OS-1」など市販の水分補給ドリンクの違いと使い分けについて、やさしく解説します。
【まずは結論!】水分補給アイテムの使い分け💡
- 日常の水分補給:ポカリ or アクエリアス(好みに合わせて)
- 体調不良・脱水時:OS-1(こまめに少量ずつ)
- ゼリー・粉末タイプ:携帯性や飲みやすさで選ぶ
「なんとなくポカリでOK」と思っていた方も、目的や体調に合ったドリンク選びをすることで、体への負担を減らせます。
そもそも「かくれ脱水」って?
「かくれ脱水」とは、自覚症状のないまま体内の水分や塩分が不足している状態のこと。以下のような症状があれば、注意が必要です。
- 軽い頭痛やめまい
- 体のだるさ・集中力の低下
- 食欲不振
特に高齢者や子どもは「のどの渇き」を感じにくく、脱水に気づきにくいため、予防的な水分補給が大切です。
【比較表つき】市販ドリンク3種の特徴と使い分け
製品名 | 主な役割 | 飲むタイミング | 特におすすめな人 | 粉末・ゼリーの使い分け |
---|---|---|---|---|
ポカリスエット | 清涼飲料水(体液に近い設計) | 軽い発熱・軽い運動後 | 風邪初期・体調不良時など | 粉末:持ち運びに◎/ゼリー:食欲がない時に |
アクエリアス | 清涼飲料水(クエン酸入り) | 運動中・屋外作業中など | スポーツ時・飲みやすさ重視 | 粉末:水筒向け/ゼリー:運動後も◎ |
OS-1 | 経口補水液(軽〜中度脱水用) | 発熱・下痢・嘔吐時など | 高齢者・子ども・病中病後 | ゼリー:少量ずつ補給しやすい |
登録販売者的ポイント|選び方のコツ
🧴 ポカリスエット
- 体液に近い成分で吸収がスムーズ
- 軽い発熱や風邪の時に安心して使える
- 甘めなので糖分を気にする方は注意
- 高血圧の方は糖・ナトリウム含有に注意
🧴 アクエリアス
- クエン酸入りで、疲れ対策にも◎
- スッキリした味で飲みやすい
- 「ゼロ」タイプで糖分控えめに対応可能
- 妊娠中・授乳中でも基本的に飲用可能(体調に応じて)
🧴 OS-1
- 経口補水液で、脱水時の補給に最適
- 発熱・下痢・嘔吐などで脱水が心配なときに
- 健康な人の常飲は塩分過剰のリスクがあるため注意
- 高血圧・腎疾患のある方は医師と相談を
よくある相談|現場のQ&A
Q:熱がある時はポカリで大丈夫?
→ 軽い発熱ならOKですが、ぐったりしている・食欲がないなどの場合は、OS-1の方が安心です。
Q:運動会の水分補給には?
→ 屋外でたくさん動く日はアクエリアスがおすすめ。甘さが気になるお子さんには、薄めたポカリも◎。
Q:ゼリータイプはいつ使うの?
→ 食欲がない時、少量ずつ摂りたい時に便利。特に高齢者や子どもに向いています。
セルフケアアイデア🧊🍬
- 塩分チャージタブレット(携帯しやすくこまめな補給に)
- 冷却タオル・ネッククーラー(屋外イベントや通勤にも)
- 自作ドリンク(500ml水+塩ひとつまみ+砂糖小さじ2)で代用可
まとめ|体調や目的にあわせて選ぼう!
- 日常の水分補給:ポカリ or アクエリアス(好みに合わせて)
- 体調不良・脱水時:OS-1(こまめに少量ずつ)
- ゼリー・粉末タイプ:携帯性や飲みやすさで選ぶ
「なんとなくポカリでOK」と思っていた方も、目的や体調に合ったドリンク選びをすることで、体への負担を減らせます。
迷ったら自己判断せず、薬剤師や登録販売者に相談を😊
執筆者プロフィール
はる/登録販売者・現役ドラッグストア店長・2児のパパ
日々の現場経験をもとに、家族の健康管理や市販薬の選び方をやさしく発信中。
更新日:2025年6月13日
参考:各メーカー公式サイト・製品添付文書
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