はじめに
「最近なんだか疲れが取れない…」「口内炎や肌荒れが続いている」「食生活が乱れてて心配」そんなとき、ドラッグストアでつい手に取りたくなるのが“ビタミン剤”ですよね。
ただ、ビタミン剤といっても、B群・C・E・マルチタイプなど種類が多く、価格や剤型もさまざま。「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いはず。
この記事では、登録販売者の視点から目的別のビタミン成分の違いや選び方をわかりやすく解説します。
先に結論!ビタミン剤は「目的×成分」で選ぼう
- 疲労・肩こり・目の疲れ → ビタミンB1(+B6・B12)(代謝サポート・神経系にアプローチ)
- 肌荒れ・口内炎 → ビタミンB2・B6・C(皮膚と粘膜の修復をサポート)
- 風邪予防・美肌対策 → ビタミンC・E(抗酸化作用・コラーゲン生成)
- 偏った食生活・栄養不足感 → マルチビタミン(全体的な栄養バランスを補う)
成分表示を見るクセをつけると、自分に必要なものが見えてきます!
ビタミンの種類と働き(ざっくり理解)
ビタミン | 主な作用 | 不足時に出やすい症状 | 含まれる市販薬カテゴリ |
---|---|---|---|
B1(チアミン) | 糖代謝サポート・疲労回復 | だるさ・肩こり・イライラ | アリナミンEX・エスファイトゴールドなど |
B2・B6・ナイアシン | 皮膚・粘膜の再生/エネルギー代謝 | 肌荒れ・口内炎・ニキビ | チョコラBBプラス・ビタミンB群剤 |
B12・葉酸 | 神経・血液の健康 | 末梢神経のしびれ・貧血 | アリナミンEXプラスなど |
C(アスコルビン酸) | 抗酸化作用・コラーゲン生成 | 風邪をひきやすい/シミ・肌のくすみ | シナール・ハイチオールC・ネイチャーメイドC |
E(トコフェロール) | 血行促進・老化予防 | 冷え・肩こり・血行不良 | ユベラ・ビタミンE主剤 |
マルチビタミン | 各種ビタミンをバランスよく配合 | 栄養不足感・健康維持 | ネイチャーメイド・ディアナチュラなど |
よくあるお悩み別:おすすめ成分と市販薬例
✅ 疲れ・だるさが抜けないとき
- 成分:ビタミンB1+B6+B12(神経と代謝にアプローチ)
- 商品例:アリナミンEXプラスα、エスファイトゴールド、ナボリンS
✅ 肌荒れ・口内炎・にきび
- 成分:ビタミンB2・B6・ナイアシン+C
- 商品例:チョコラBBプラス、ハイシーBメイト、ビタミンB群剤各種
✅ 美容・風邪予防・シミ対策
- 成分:ビタミンC・E・L-システイン
- 商品例:ハイチオールC、シナール、ビタミンC主剤+E剤
✅ 食事が偏りがち・忙しくて栄養バランスが気になる
- 成分:各種ビタミンをバランスよく含むマルチビタミン
- 商品例:ネイチャーメイドマルチビタミン、ディアナチュラスタイル、ファンケルサプリなど
登録販売者的アドバイス
💡 医薬品とサプリメントの違いに注意! アリナミンやチョコラBBは「第3類医薬品」。症状の改善を目的に有効成分の量がしっかり設計されています。対してサプリメントはあくまで栄養補助が目的で、成分量や吸収率も異なります。
- 医薬品かサプリメントか?:アリナミンやチョコラBBは「第3類医薬品」なので、症状改善を目的に成分量がしっかり設計されています。
- 用法・容量は守ろう!:成分によっては過剰摂取に注意が必要(例:脂溶性ビタミンEやAなど)
- 継続がカギ!:即効性ではなく、体調のベースづくりと考えて、1〜2ヶ月継続がおすすめです。
まとめ
- ビタミン剤は「成分×目的」で選ぶのがポイント
- 医薬品とサプリメントの違いも意識して選ぼう
- 用法・容量を守って、適切な期間で取り入れることが大切
- 不安なときは、ドラッグストアで登録販売者に気軽に相談を!
日々の不調や美容・健康管理のために。自分に合ったビタミン剤で、体の内側から整えていきましょう!
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