痛い口内炎にどう効く?市販薬の選び方|店頭でよく聞かれる疑問に答えます

ビタミン剤
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はじめに

食事や会話がつらくなる「口内炎」。つい放置しがちですが、適切なケアで早く楽になることもあります。

市販薬だけでも貼るタイプ・塗るタイプ・スプレー・飲み薬まで種類が豊富で、「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いです。

この記事では、登録販売者で現役ドラッグストア店長の視点から、口内炎薬の選び方やタイプ別の使い方、よくある質問をまとめて解説します。


市販の口内炎薬のタイプ別比較

タイプ特徴メリット向いている人
塗り薬(軟膏・ジェル)患部に直接塗布局所に密着しやすいピンポイントで塗れる人、外出前に使いたい人
パッチタイプ(貼る薬)患部に貼りつけて保護+成分作用食事中や会話中の刺激を防ぐ痛みが強くて触れるのも辛い人
スプレータイプ噴霧して患部に届く広範囲でも楽に使える奥の方・複数箇所にできた場合
トローチ・内服タイプ口の中でゆっくり溶ける/ビタミン補給根本的な栄養サポート再発しやすい人、栄養不足・疲れ気味の人

主な成分と役割

  • アズレンスルホン酸ナトリウム:抗炎症・粘膜修復(例:アズノール)
  • トラネキサム酸:止血・抗炎症作用(例:トラフル)
  • グリチルリチン酸:炎症を和らげる(甘草由来、マイルド)
  • ビタミンB2・B6:皮膚・粘膜の修復に必要な栄養素
  • アラントイン:組織修復促進、口腔用軟膏に配合されることも

店頭での選び方アドバイス(実体験ベース)

  • 「痛みを今すぐどうにかしたい」→ **貼る薬(大正口内炎パッチ大正A、トラフルダイレクト)やスプレータイプ(トラフルクイックショット、アズノールうがい液)**がおすすめ。
  • 「寝ている間に効かせたい」→ **ジェルタイプの塗り薬(ケナログA軟膏、アフタッチA)**が密着性◎。
  • 「よく口内炎ができる」→ ビタミンB2・B6の内服(チョコラBBプラス、ハイチオールBクリア)+予防的ケア
  • 「喉近くで触れない位置」→ **スプレー(トラフルクイックショット)やトローチ(トラフル トローチ)**で対応。

※貼るタイプは慣れないと剥がれやすいため、出勤前などの時間帯は注意が必要です。


よくある質問Q&A

Q:ヘルペスの薬は市販で買えますか?
A:ヘルペス治療薬(抗ウイルス薬)は第一類医薬品に分類されるため、薬剤師が常駐する店舗でのみ販売されています。さらに、市販されているのは「再発防止薬」に限られており、初回発症の方には使用できません。これは、ヘルペスには類似の症状を持つ他の疾患(口内炎やカンジダなど)もあり、誤使用を避けるため医師による事前診断が必要とされているためです。

Q:自然に治るのを待った方がいい?
A:軽いものは自然治癒もありますが、症状が強い場合や何度も繰り返す場合は治療した方が快適で早く治ることが多いです。

Q:口内炎ってうつる?
A:アフタ性のものは基本的にうつりません。ただしヘルペスなどウイルス性の場合は別です。

Q:ビタミン剤はどれを選べばいい?
A:ビタミンB2・B6を中心に含む「口内炎対応」と明記された製品が安心。チョコラBBやハイチオールなどが該当します。


まとめ

✔ 口内炎薬は「使いやすさ」と「患部の位置」で選ぶのがコツ
✔ 塗る・貼る・スプレー・飲む、4タイプを症状や状況で使い分け
✔ 繰り返す場合は栄養・生活習慣の見直しも必要
✔ お困りの際は、店頭でお気軽にご相談ください!

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