【現役店長が解説】乗り物酔いに強くなる!市販薬の選び方とおすすめ実例

鎮暈薬(乗り物酔い)
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はじめに

「子どもの遠足前に酔わないか不安」「旅行が楽しみなのに、移動が苦痛…」
そんな声を店頭で本当によく耳にします。

乗り物酔いは、体質だけでなく薬の選び方次第で、かなりラクになるケースもあります。

この記事では、登録販売者であり現役ドラッグストア店長の私が、実際の相談対応をもとに「失敗しない酔い止め薬の選び方」と「おすすめの市販薬」を分かりやすく解説します。

最初に押さえておきたい結論

乗り物酔い対策には「予防重視」か「発症後対応」かをまず見極めることが大切です。

✔ 移動の30分前に飲んでおくのが基本(予防)
✔ 酔ってからでも効く薬もある(発症後対応)
✔ 眠気の少ないタイプ、子ども専用タイプもある

登録販売者として、そして店長として現場で数多くのご相談を受けてきた経験から言えるのは、
「どんな場面で、誰が使うか」を最初に考えることが、失敗しない選び方のポイントです。



主な成分と作用

※主成分情報は添付文書を参考に記載しています。

成分名特徴・作用代表的な市販薬例
クロルフェニラミン抗ヒスタミン作用で吐き気を抑えるトラベルミン、トメルミン、センパアプチベリー
スコポラミンメチル臭化物+ジフェンヒドラミン自律神経を安定させ、吐き気やめまいを抑える(複合成分)アネロン「ニスキャップ」
メクリジン眠気が少なめの抗ヒスタミン薬、持続時間が長いトラベルミンR、メクリジン配合薬
ジフェンヒドラミン抗ヒスタミン作用+眠気ありドラマミン、ドリエル(※眠気目的製品も)

症状別のおすすめ

  • 「子どもが初めての遠足で心配」
    → 子ども向け専用設計(センパアプチベリー、トラベルミンチュロップなど)
  • 「車・バスでいつも気持ち悪くなる」
    → 即効性+持続性を重視してアネロン「ニスキャップ」やトラベルミン
  • 「酔いやすいけど眠くなるのは困る」
    → メクリジン配合薬など、眠気が出にくいタイプを選ぶ(※完全に眠気ゼロではない)
  • 「出発してから気分が悪くなった」
    → 服用タイミングが遅れても効くタイプ(アネロンは発症後でも有効)

よくある質問Q&A

Q:酔い止めは出発のどれくらい前に飲めばいい?
A:基本的には30分前が目安です。アネロンなどは比較的遅れても効きますが、予防的に飲んでおくのがベストです。

Q:子どもでも使える薬はある?
A:小児向けの製品もありますが、年齢と用法容量を必ず確認しましょう。

Q:酔い止めを飲んで眠くなるのが困る…
A:眠気が出にくい成分を使った薬もありますが、完全に眠気ゼロではないため注意が必要です。


店頭での経験から

酔い止め薬は「どれが一番強いか」よりも、「使う場面や目的に合っているか」が大切だと日々感じています。

たとえば、遠足前にお子さんの酔い止めを探しに来た保護者の方には、出発前に飲むタイミングや、チュアブルタイプの扱いやすさなどを丁寧に説明するようにしています。

店頭では、成分や商品名だけでなく、「どんな状況で・どう使うか」までを具体的に伝えることで、安心して選んでいただけるよう心がけています。


まとめ

✔ 酔い止めは「予防重視」か「発症後対応」かで選ぶ
✔ 子ども用や眠気の少ないタイプもあり、成分チェックが重要
✔ 出発前30分が基本。余裕を持って服用を
✔ 困ったときは店頭で気軽に相談を!

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