はじめに
「最近、食後に胃が重い…」「飲みすぎた翌朝がつらい」「胃がムカムカして集中できない」 そんなとき、頼りになるのがドラッグストアで手に入る“市販の胃薬”。
私たち登録販売者も、お客様から「種類が多すぎて何を選べばいいのか分からない」とよく相談を受けます。 この記事では、そんなお悩みに応えるために、症状別・成分別の胃薬の選び方をわかりやすく解説します!
先に結論!胃薬は「症状別×作用」で選ぼう
- 胃もたれ・食べすぎ → 消化酵素+健胃成分入り
- 胸やけ・胃酸過多 → 制酸薬+胃粘膜保護成分
- ストレス性の胃痛・ムカムカ → 胃粘膜修復+鎮痛・鎮痙作用
- 飲みすぎ・二日酔い → 肝機能サポート+胃粘膜保護成分
ポイントは「なんとなく効きそう」より、「今の症状に合わせて選ぶ」こと!
主な胃薬のタイプと成分
タイプ | 主な作用 | 含まれる成分例 | 商品例 |
---|---|---|---|
消化薬 | 食べすぎ・胃もたれ対策 | ビオヂアスターゼ、リパーゼ、ウルソ | 太田胃散、パンシロンGなど |
制酸薬 | 胃酸を抑える | 炭酸水素ナトリウム、水酸化マグネシウム | ガスター10、第一三共胃腸薬など |
胃粘膜保護薬 | 胃を守る・修復 | ソファルコン、テプレノン、セトラキサート | セルベール、マーズレンSなど |
鎮痙薬 | 胃の痛み・けいれんを抑える | ロートエキス、ブチルスコポラミン | ストパン、ブスコパン |
総合胃腸薬 | 幅広く対応 | 複数成分配合 | 新キャベジンコーワ、サクロンなど |
よくある症状別:おすすめ成分と市販薬例
✅ 胃もたれ・食べすぎ
- 成分:消化酵素+健胃成分(生薬など)
- 商品例:太田胃散、新ビオフェルミンS細粒、パンシロンGなど
✅ 胸やけ・胃酸過多・ムカムカ
- 成分:制酸薬+胃粘膜保護成分
- 商品例:第一三共胃腸薬、セルベール整胃錠、ガスター10など
✅ ストレス・神経性の胃痛
- 成分:ロートエキス、セトラキサート、鎮痙・鎮痛作用のある生薬
- 商品例:ブスコパンA、マーズレンS、サクロンQなど
✅ 飲みすぎ・二日酔い時
- 成分:ウルソデオキシコール酸(UDCA)、ソヨウ乾燥エキスなど
- 商品例:ヘパリーゼ胃腸薬、ウルソ、キャベジンコーワα
登録販売者的アドバイス
💡 胃薬と他の薬の飲み合わせについて
- 市販の胃薬でも、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。
- 例えば、「ガスター10(H2ブロッカー)」は胃酸を抑える作用があるため、他の制酸薬や一部の抗菌薬・抗がん剤と併用すると作用が変わる可能性があります。
- また、肝機能に関与する成分(ウルソなど)は、肝臓に負担のある薬と一緒に使う際に注意が必要なことも。
- 高血圧や心疾患などで薬を常用している方は、事前に薬剤師や登録販売者に相談するのが安心です。
- 総合胃腸薬は“何となく”には便利だけど、特化タイプの方が効率的なことも多いです。
- 例:「食後のムカムカが気になるけど、何を選んだらいいのか…」という相談はよくありますが、そういうときには制酸薬と胃粘膜保護薬の組み合わせが効果的なことが多いです。
- 「胃腸薬=飲みやすい」とは限らないので、剤型(錠剤・顆粒・液体)も選びやすさで。
- **市販薬でも「胃痛が続く」「血が混じる」などの症状がある場合は必ず医療機関へ。には便利だけど、特化タイプの方が効率的なことも多いです。
- 「胃腸薬=飲みやすい」とは限らないので、剤型(錠剤・顆粒・液体)も選びやすさで。
- 市販薬でも「胃痛が続く」「血が混じる」などの症状がある場合は必ず医療機関へ。
まとめ
- 胃薬は「症状×作用」で選ぶのがポイント
- 成分を知ることで、自分に合った薬を選びやすくなる
- 不安なときは、登録販売者に相談するのが安心!
- 用法・容量を守って正しく服用することが大切です。服用しても改善しない場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
胃腸の調子が整うと、日々のパフォーマンスもぐんとアップ!正しく選んで、賢くケアしましょう。
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