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💬「湿布・塗り薬・飲み薬…色々ありすぎてわからない!結局どれが自分に合うの?」

店頭でも毎日いただくご相談です。はる店長が症状×場面で“今選ぶなら”の5品を厳選し、湿布・塗り薬・鎮痛剤(飲み薬)の使い分けまでやさしく解説します。
- この記事でわかること(3つ)
- 店長おすすめ湿布薬5選の特徴と使い分け
- 湿布・塗り薬・飲み薬の選び方(安全な併用のコツ)
- 妊娠中・高齢者・忙しい人の注意点
- 📅更新日/最終チェック:2025年8月
※基本の選び方は公的情報も確認しましょう → 厚労省:市販の解熱鎮痛薬の選び方(成分の重複に注意、相談のすすめ)厚生労働省
病院へ行くべき受診ライン(まず安全を)
- ケガ直後の強い腫れ・熱感・皮下出血が目立つ/体重をかけられない
- しびれ・発熱・夜間に強まる痛みがある、安静でも悪化する
- 湿布や塗り薬・飲み薬を2週間ほど続けても改善しない(長引く痛みは診断が必要)
- 妊娠中・授乳中・持病(胃腸・腎臓・心血管・喘息など)は購入前に相談を
(※外用薬でも自己判断の長期連用は避けるのが基本です。**ロキソニンSテープ等は「同じ部位へ連続2週間以上使用しない」**とされています。)第一三共ヘルスケア
結論から!|タイプでざっくり選ぶ
- ✅ ズキズキする急な痛み・ケガ直後 → 冷感タイプの外用(貼る・塗る)+RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)オムロンヘルスケア
- ✅ 長引くコリ・冷えてつらい → 温感タイプで血行サポート
- ✅ 広い範囲/発熱・生理痛・歯痛など全身症状 → **飲み薬(内服)**を検討
- ✅ 日中は目立たせたくない/においが気になる → 無臭・薄型・ゲルを優先
湿布薬とは?基本をやさしく解説

湿布薬は、皮膚から成分を届けて痛みや炎症(はれ・熱)をやわらげるサポート薬です。主な成分はNSAIDs(エヌセイド:炎症のもとを抑える)、メントール(ひんやり)、カプサイシノイド(じんわり温かい)などが主流です。
タイプ
- 冷感:ねんざ・打撲など直後のはれ・熱っぽい痛みに。
- 温感:肩こり・腰のこわばりなど長く続くコリに。
形(使い勝手)
- テープ:薄くて動いてもはがれにくい。
- パップ:水分多めで広く冷やしやすい。
- ゲル/クリーム:目立ちにくく指先や首すじに。
コツ
- 貼る前に肌を乾かす/入浴直後は刺激に注意。
- 同じ場所に貼りっぱなしにしない、表示時間で交換。
- 最長でも同部位2週間が目安。赤み・かゆみ・悪化は中止。
- 強い腫れ・しびれ・発熱、良くならない痛みは受診を。
湿布薬おすすめ5選(使い分け早見表つき)
商品名 | タイプ | 有効成分の例 | ここが推し | におい | 目安使用 |
---|---|---|---|---|---|
ロキソニンSテープ(第一三共HC) | 冷感 | ロキソプロフェン | 1日1回・動く部位でも密着◎ | 控えめ | 同部位へ連続2週間以内/15歳未満不可。第一三共ヘルスケア+1 |
ボルタレンEXテープ | 冷感 | ジクロフェナクNa | においひかえめ・伸縮で貼りやすい | ほぼ無臭 | 1日1回表示。KEGG |
バンテリンコーワパッドEX | 冷感 | インドメタシン等 | 大判あり・腰や太ももに使いやすい | さわやか | 表示用法を守る。コーワ健康情報サイト |
サロンパスAe | 冷感 | サリチル酸メチル等 | 肌配慮・コスパ◎ | あり | 1日数回まで。hisamitsu.co.jp |
ロイヒつぼ膏 | 温感 | ノニル酸ワニリルアミド | 小型丸型で“点”を狙える | ややあり | 1日数回/第3類医薬品。nichiban.co.jp |

もし店頭で同じ成分の商品が複数あった場合は、個人的なおすすめは 久光製薬 の湿布薬をお勧めします。使用感・貼りやすさ・剥がしやすさまで考慮された設計になっているので、僕自身もよく購入しています😊
湿布・塗り薬・鎮痛剤(飲み薬)の使い分け|実用版
- 局所の痛み=外用から
ねんざ・打撲などの急な局所痛には、外用NSAIDs(貼る・塗る)が痛み軽減に有効で、飲み薬に近い効果を示す研究も。全身の副作用が少なめなのが利点です。CochranePubMed - 広い範囲・全身症状=飲み薬
発熱や生理痛、歯痛など全身に関わるつらさは飲み薬が向きます。**成分の重複(例:風邪薬+鎮痛薬)**に注意し、同じ成分を重ねて飲まないこと。迷ったら店頭で相談を。厚生労働省 - ゲル・ローション vs テープ
指先・首すじなど動く部位はゲル/ローションが目立ちにくく使いやすい。腰や太ももなど広い面は大判テープがズレにくい、ピンポイントは小型温感が便利。
安全な併用のコツ
- ✅ 湿布+アセトアミノフェン(カロナール・タイレノールなど)
→ アセトアミノフェンは「熱や痛みをやわらげる成分」で、NSAIDs(エヌセイド:炎症を抑える成分)とは別グループ。成分がかぶらないので、一緒に使えることが多い。
例:腰にロキソニンSテープ+頭痛にカロナール - ⚠️ 湿布+NSAIDsの飲み薬(ロキソニン・イブなど)
→ どちらも同じ仲間(NSAIDs)なので、胃への負担など副作用のリスクが高まる。処方で短期間出されることもあるが、市販では自己判断の長期使用はNG。 - ❌ 飲み薬どうし/風邪薬との重ね飲み
→ たとえば「イブA+パブロン」などは同じ成分が入っていることが多い。二重に飲むと副作用リスクが増えるので避ける。
👉 ポイントは「同じ成分を重ねないこと」。迷ったら薬剤師へ。
店頭での接客事例
お客様「フライパンを持つと親指側が痛いんです・・・。」

「急な局所痛なのでロキソニンSテープを1日1回。親指のつけ根から手首の“親指の筋の通り道”に沿って細長く切って貼るとズレにくいです。入浴直後は肌がふやけて刺激が出やすいので避け、最長2週間で区切りを。良くならなければ受診を検討。
- 貼る前に肌を乾かす
- 角を丸く切るとはがれにくい
- 赤み・かゆみ→中止して相談
お客様「肩が重くて湿布を貼りたいんだけど、会議が続くのでニオイは控えたいんです。」

「におい控えめのボルタレンEXテープを就寝前に1回。貼る場所は肩甲骨の内側ラインを左右対称に。日中は無臭のゲルに切り替えると目立ちません。朝は肩甲骨をよく動かすながらストレッチを2〜3分すると効果的ですよ。」
- 日中は無臭・薄型を優先
- 服と擦れる部位は角丸貼り
- 良くならない痛みは受診
お客様「だんだん腫れてきて、少し熱っぽいんです。」

「まずはRICE(安静・冷やす・圧迫・高く上げる)。冷却→包帯で軽く圧迫→心臓より高くを意識して、冷感の外用は短期間のサポートに。強い腫れや体重をかけられないなら整形外科へ。」
- 冷却→包帯で軽く圧迫→高く上げる
- 就寝前は貼り替えで皮膚トラブル予防
- 痛み増悪・しびれ→病院へ受診
よくある質問(Q&A)

💬Q. どれくらい続けて使っていい?
A. 同じ部位へ連続2週間以内が目安です(例:ロキソニンSテープの表示)。改善しない・悪化する場合は受診を。第一三共ヘルスケア
💬Q. 子どもは使える?
A. 製品ごとに年齢制限があります(例:ロキソニンSテープは15歳未満は使わない)。箱や添付文書を必ずチェック。第一三共ヘルスケア
💬Q. 外用と飲み薬は一緒に使える?
A. 成分の重複に注意すれば可能です。とくに風邪薬+鎮痛薬の二重服用は避けましょう。迷ったら店頭で相談してください。厚生労働省
まとめ|“症状×場面”で気持ちよく使い分け
- 局所=外用から/全身=飲み薬が基本。
- におい・見た目が気になる日は無臭・薄型・ゲルを。
- 2週間で区切り、長引く・悪化・しびれ・強い腫れは受診。

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プロフィール
はる店長
ドラッグストア歴10年以上/登録販売者。家族に腰痛持ちの父と運動好きの子がいて、「家で本当に続けられるセルフケア」をいちばんに考えてご案内しています。
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