15歳未満に安心な解熱鎮痛薬の選び方とおすすめ

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[30代 ママ]
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夜中に子どもが高熱…。15歳未満だと大人用の薬は使えないし、どれを選んでいいか不安です。

はる店長
はる店長

ご安心ください。この記事では15歳未満でも安心して使える解熱鎮痛薬の選び方を現役店長目線で解説します。
「まず選ぶべき成分」「飲みやすさ別のタイプ」「やってはいけない使い方」が数分でわかりますよ。

この記事でわかること(3つ)

  • 15歳未満で第一選択になる成分とその理由
  • 年齢・飲みやすさ別のおすすめタイプ(錠剤/チュアブル/顆粒/坐薬)
  • やってOK/NGの使い方(間隔・併用・受診の目安)

記事更新日:2025年9月

病院への受診ライン

市販薬を服用してもお子様の症状が改善しない場合は、病院を受診してください。使用している市販薬が現在の症状に合っていない可能性もあります。受診の際には、服用した市販薬(飲みきっている場合はパッケージや説明書)を持参すると診察がスムーズに進みます。

また、以下の症状が見られる場合は、直ちに病院を受診しましょう。

  • 市販薬を飲んで症状が悪化した場合
  • 体調に異変が現れた場合
  • 薬を中止しても異常が改善しない場合
  • 高熱で飲み薬を飲めないほどぐったりしている時
  • 発熱が何日も続く場合

発熱の際に起こる熱性けいれんについては、解熱剤の使用の有無にかかわらず発生する可能性があります。また、高熱だけが原因で脳がダメージを受けることはありません。

まずは結論!

まず、子どもへの解熱鎮痛薬の第一選択としてアセトアミノフェン製剤(熱や痛みをやわらげる成分の薬)が推奨されています。アセトアミノフェンは、臨床試験で子どもへの効果が認められており、小児科で処方される解熱鎮痛剤も一般的にアセトアミノフェンが使用されています。この成分は非常に安全性が高く、小児だけでなく妊婦や高齢者にも使いやすいとされています。

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商品紹介・比較

次は、年齢や飲みやすさに合わせて選びやすいおすすめ3選を紹介します。その後に「その他の候補」も補足します。

おすすめ3選(タイプ別)

商品名主成分対象年齢特徴タイプ
ムヒのこども解熱鎮痛顆粒アセトアミノフェン+ビタミンC+グリシン1歳以上11歳未満苦味を抑えたいちご味。顆粒で小さな子でも飲みやすい。顆粒
バファリンルナJアセトアミノフェン7歳以上15歳未満フルーツ味のチュアブル。水なしでOK、学校や外出先にも便利。チュアブル
キオフィーバ こども解熱坐薬アセトアミノフェン1歳以上12歳飲めない・ぐったり時に使える坐薬。胃に負担をかけにくい。坐薬

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒(顆粒タイプ)
・1歳から使用できるので低年齢の子にも安心。
・いちご味で飲みやすく、苦味を嫌がる子におすすめ。

バファリンルナJ(チュアブルタイプ)
・水なしで噛んで飲めるため、外出先や学校でも便利。
・7歳以上から使える。フルーツ味で飲みやすさ◎。

キオフィーバ こども解熱坐薬(坐薬タイプ)
・ぐったりして飲めないときや、吐き気があるときに役立つ。
・胃への負担が少なく、速やかに吸収される。

その他の候補(補足)

  • 小児用バファリンCII(3歳以上):シンプルな錠剤タイプ。眠くなる成分なし。
  • 小中学生用ノーシンピュア(7歳以上):ACE処方(アセトアミノフェン+鎮静+カフェイン)。眠気の可能性あり。
  • リングルN(5歳以上):アセトアミノフェン+カフェイン。家族でシェアしやすい。

※年齢・用量は必ず各製品の添付文書で最終確認してください。

NSAIDsは15歳未満では避ける

:小中学生用ノーシンピュアに含まれるアリルイソプロピルアセチル尿素鎮静成分で、眠気が出ることがあります。学校や運動時の服用は避け、初めて使うときは少量から様子を見てください。

一方で、アセトアミノフェン以外のNSAIDs(エヌセイズ:アスピリンやイブプロフェン等の、炎症・痛み・熱を抑える薬の仲間)は、15歳未満では原則使用しません。特にインフルエンザ・水痘のときは、ライ症候群(…まれで重い病気)などのリスクが指摘されています。第一選択はアセトアミノフェンです。

選び方ガイド〜対象者別の注意点

さらに、子どもに安心なアセトアミノフェン製剤(熱や痛みをやわらげる成分の薬)を選ぶためのポイントと、使用上の注意点を解説します。

  • 忙しい保護者:服用時刻をメモ。4〜6時間以上の間隔を空け、重複成分に注意。
  • アレルギー既往がある:過去の薬疹・ぜんそく歴を確認。異常を感じたら中止し医療機関へ
  • 飲み込むのが苦手チュアブル/顆粒/坐薬を選択。無理に飲ませない。
  • 保管:直射日光・高温多湿を避け、子どもの手の届かない所に保管。

参考リンクPMDA:アセトアミノフェン(小児の用量)(PDF)

Q&A 店頭でよくある疑問

Q. 何℃から解熱剤を使えばいい?
A. 数字だけで決めず、つらさ(ぐずる・眠れない・水分がとれない等)で判断します。目安として38.0℃前後でつらいときに検討。解熱は「病気を治す薬」ではなく楽に過ごすためのサポートです。年齢別の用法は必ず添付文書を確認してください。

Q. どれくらいで効いて、どのくらい下がるの?
A. 服用後1時間前後で効き始め、2〜4時間がピーク。下がり幅は0.5〜1.5℃程度が目安です(個人差あり)。思ったほど下がらなくても、飲まなかった場合より上がり幅を抑えている可能性があります。

Q. 風邪薬や他の薬と一緒に飲める?
A. 成分の重複に注意。総合感冒薬などにアセトアミノフェンが入っていることがあります。同成分を重ねて飲むと過量になるおそれがあるため、パッケージの成分欄で確認し、併用は避けるか薬剤師に相談してください。服用間隔は4〜6時間以上1日の最大回数も厳守を。服用した時刻をメモしておくと安全です。

Q. 手元に小児用の鎮痛薬がない時、大人用(イブプロフェン/ロキソプロフェン)を半分量で飲ませてもいい?
A. いいえ、自己判断ではダメです。半分量にしても安全とは限りません。 小児での安全性データが不足し、NSAIDs(炎症や痛み・熱を抑える薬の仲間)はインフルエンザや水痘の時にリスクが指摘されています。

まとめ

最後に、この記事のポイントをもう一度整理します。お子様の解熱鎮痛薬を選ぶ際は、アセトアミノフェンが主成分の薬を選び、症状に合っているか、そしてお子様が飲みやすい味や剤形(ざいけい:薬の形)であるかを確認することが大切です。

この記事で紹介した商品をもう一度確認したい方はこちらをご参照ください。
商品をもう一度チェックしたい方はこちら

はる店長
はる店長

薬を使用する際は、必ず各商品の添付文書に記載された「飲むタイミングや量(=用法・用量(飲むタイミングと量))」を守り、不明な点があれば薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

プロフィール

はる店長:現役ドラックストア店長(登録販売者)

現場でよく聞かれる薬の効果や副作用、飲み合わせの注意点など、10年以上の豊富な経験に基づいた知識を活かし、ユーザー目線で必要な情報をお伝えしています。

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