かゆみ・皮むけ・ガサガサ…水虫に合った市販薬の選び方【登録販売者が解説】

水虫
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はじめに

「なんとなく足の指がかゆい」「皮がむけるけどこれって水虫?」
そんな症状が出ていても、実際に何の薬を選べばいいか迷う方は多いです。梅雨〜夏場にかけては相談も急増し、間違った対処で悪化するケースも少なくありません。

この記事では登録販売者である筆者が、水虫の基本知識から症状タイプ別の選び方、薬の形状ごとの違い、再発予防のコツまで、実践的な視点でわかりやすく解説します。


結論!水虫薬は「症状タイプ×剤形」で選ぶのが基本

  • じゅくじゅくしている → 液体やクリームタイプ(乾燥させる)
  • 皮がむける・乾燥気味 → 軟膏タイプ(保湿効果あり)
  • かかとが硬くなっている → 角質タイプ用の軟膏やサリチル酸配合薬
  • 爪が濁る・厚くなる → 爪水虫用専用薬(市販薬では限られる)

症状に合った剤形でないと、効果が出にくい・しみる・悪化することもあるので要注意!


水虫のタイプと特徴(見た目から判別)

タイプ特徴おすすめ剤形商品例
趾間型(しかんがた)指の間が白くふやけ、かゆみあり液体 or クリームブテナロックVα液、ラミシールプラスなど
小水疱型(しょうすいほうがた)小さな水ぶくれができる液体 or スプレーピロエースZスプレーなど
角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)かかとが厚く、ひび割れや乾燥軟膏メディクイック軟膏、ダマリンL軟膏など
爪水虫爪が濁り厚くなる・変形爪専用薬 or 医療機関受診クレナフィン(処方薬)、エフゲン爪用など

よくあるQ&A

Q1. かゆみがなくても水虫?

A. はい。特に角質増殖型や爪水虫は、かゆみがないまま進行します。乾燥やタコ・魚の目と誤解されやすいので注意が必要です。

Q2. どれくらいの期間塗ればいいの?

A. 基本的には、症状が治まってからも4週間以上の継続が推奨されます。白癬菌は目に見えなくなってもしぶとく残るため、自己判断でやめるのはNG。

Q3. 家族にうつる?

A. 水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種による感染症です。バスマット・スリッパ・布団などを通じて家族間でも感染するリスクがあるため、清潔な環境を心がけましょう。

Q4. 治ってもまた再発してしまう…

A. 再発の原因には「塗布不足」「早期中断」「塗る場所がズレている」などがあります。患部だけでなく、周囲の皮膚にも広めに塗る意識が大切です。


登録販売者・現役店長からのアドバイス

  • 夏前になると「これ水虫?」という相談は非常に多く、実際に乾燥や汗かぶれと見分けがつきにくいことも多いです。
  • 薬は形状によって作用の仕方が異なるので、“見た目”での判断が選び方の第一歩です。
  • 液体タイプは速乾性がありますが、しみることもあるため、ひび割れがある場合はクリームか軟膏が無難です。
  • 爪水虫は市販薬での改善が難しいケースも多いため、早期に皮膚科受診を検討してほしいです。
  • 一人で悩まず、気になる時はぜひ薬剤師・登録販売者へ相談してくださいね。

まとめ

  • 水虫薬は「症状の見た目+剤形」の組み合わせで選ぶと失敗しにくい
  • 症状が消えても最低4週間の継続塗布が必要
  • 爪やかかとの異変は“ただの乾燥”ではないかも?早期対応が重要
  • 再発を防ぐには広めに塗る・家族間感染予防などの対策も大切

かゆみや不快感を我慢せず、正しいケアで水虫としっかり向き合いましょう!

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