
肩こりや腰の痛みで「湿布とエレキバン、どっちがいい?」「上から重ねても大丈夫?」という相談をよく受けます。
本記事では、両者の作用の違いと安全な併用の考え方を、店頭での実例を交えてわかりやすく整理します。
貼り方のコツ、受診の目安、タイプ別の選び方まで一気に解説します。
【まずは結論!】
- 目的別の使い分けが基本:
- ただし“重ね貼り”はおすすめしない。皮膚刺激・剥がれ・かぶれの原因になりやすい。
- コリ感が主体→ 磁気治療器(ピップエレキバン)
- 痛み・炎症が主体→ 消炎鎮痛成分入りの湿布
- 併用自体は原理的に可能(薬の飲み合わせのような作用重複はない)。
- 使うなら部位を分ける/時間帯を分けるのが安全。
- ペースメーカー等の医用電気機器使用中の方はエレキバン不可。皮膚トラブルがある部位は両方NG。

それぞれわかりやすく説明していきます!
湿布薬とピップエレキバンが選ばれる理由の違い 💭
湿布薬は「すぐに痛みを抑えたい」ときに選ばれることが多く、
特に急な腰痛や炎症がある場合に重宝されています。
一方、ピップエレキバンは「じわじわ効いて、体のコリをほぐしたい」ときに選ばれるアイテム。
血行を改善することで、慢性的な肩こり・首こりなどをやさしくケアします。
正しい使い方&注意点 📌
湿布薬の使い方
- 使用前に添付文書を確認し、回数や貼付時間を守りましょう。
- かぶれ・かゆみ・赤みが出たらすぐ使用を中止し、必要に応じて医師に相談を。
- 湿布は冷感タイプ(急な痛み・熱感)と温感タイプ(慢性的なコリ・冷え)に分かれますが、刺激に弱い方は使用感に注意。
- 使用期間の目安は数日〜5日程度。改善しない場合は早めに受診を。
ピップエレキバンの使い方

- ツボ(肩井・腰眼など)を意識して貼ると○
- エレキバンは2〜5日間貼付可能ですが、肌がかゆくなったり違和感を感じた場合は早めに剥がしましょう。
- 金属アレルギーの方は要注意!
タイプ別おすすめ商品紹介
ロキソニンSテープ:薄型で動きやすく、においも控えめ。痛みが強い日のケアに選ばれやすいテープタイプです。
フェイタス5.0:フェルビナク配合。日常的な関節・筋肉の痛みに使いやすい定番。サイズ展開が多く、広めに貼りたい時にも。
ピップエレキバン130:日中の肩・首のコリ対策に貼りやすいスタンダードモデル。
ピップエレキバンMAX200:しっかりタイプ。深いコリをポイントでケアしたい時に。
もっと詳しく知りたい方へ(成分・強さ・肌質で比較)
【保存版】湿布のおすすめ5選|成分別・肌質別にやさしく比較(準備中)
ピップエレキバンの選び方とおすすめ3選|130・200の違い(準備中)
💊 体質改善のために、ビタミンB群などの栄養補助の飲み薬を併用するのも選択肢のひとつです。
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効果・仕組み・持続時間の比較表
項目 | ピップエレキバン(磁気治療器) | 湿布(一般用医薬品) |
---|---|---|
仕組み | 磁力で血行を促し、こりの緩和が期待できる | 消炎鎮痛成分で痛み・炎症を緩和 |
向いている症状 | 慢性的な肩・首・腰などのこり | 痛み・炎症(肩・腰・関節・筋肉痛など) |
体感 | 穏やかに持続/日常生活中も使いやすい | 痛みが強い時に実感しやすい |
使用時間 | 製品表示に従う(例:数日貼りっぱなし可のタイプも) | 多くは1日1回など。長時間の連用は皮膚トラブルに注意 |
注意 | 医用電気機器(ペースメーカー等)使用者は不可 | かぶれ・アレルギー、日光過敏(ケトプロフェン等)に注意 |
併用 | 湿布と併用可だが重ね貼りは非推奨 | 同左 |
それぞれの添付文書・使用上の注意は必ず確認してください。
受診の目安
- 強い痛みが続く・しびれや発熱を伴う
- 外傷後の腫れが強い/歩行や動作に支障
- 皮膚の赤み・かゆみ・水疱などかぶれ症状が出る
- 持病や妊娠中などで自己判断が不安な場合

このような症状があるとき、僕は市販薬でのケアをお勧めしていません。自己判断で長く放置せず、整形外科などを受診しましょう。
店頭での接客事例
「湿布とエレキバン、どっちがいい?」という相談。触ると痛い“コリの芯”があるタイプでした。急な炎症よりも、血行の滞りが主役。そこで、日中は目立たず続けやすいピップエレキバン130で“押すと痛い点”にポイント貼り。痛みが強い夜だけロキソニンSテープを1枚にする、時間の使い分けをご提案しました。重ね貼りはムレ・かぶれの原因になるためNG。週末など“ガチガチの日”だけはエレキバンMAX200を短期間で。
・続けるコツ:同じ場所に貼り続けず、2〜3日で位置をずらす/剥がすときは皮膚を押さえてゆっくり。
・こんな人に:PC作業が長く、重だるいコリが主。日中は目立たせたくない。
受診目安:しびれや発熱、手の力が入りにくい等の神経症状があるときは医療機関へ。
今朝からズキッと痛い、という急性痛。まずは消炎鎮痛を優先します。ロキソニンSテープを目安2〜3日(1日1回)で炎症期のケア。その後、痛みが落ち着いたらピップエレキバン130で再発予防のベースづくりへ。湿布と磁気は機序が違うので同時期に使っても構いませんが、重ね貼りは非推奨。時間か部位で分けるのが安全です。
・貼り方の注意:入浴後など清潔で乾いた肌に/就寝中はムレやすいので朝は一度剥がして肌を休ませる。
・切替えの目安:痛みの鋭さが和らいできたら磁気へ段階的に。
受診目安:可動が極端に制限される、外傷後の腫れが強い、しびれや発熱を伴う場合は受診を。
湿布でかぶれやすい・金属に敏感・ペースメーカー等の医用電気機器を使用している——こうした条件ではエレキバンは使用不可、または慎重運用が必要です。コリが気になっても、まずは湿布を時間短めで様子を見る/週に数回だけ使うなど頻度と時間でコントロール。肌が落ち着かない日は無理に貼らず、ストレッチや温冷ケアを併用します。
具体策:小さめサイズを短時間→赤み・かゆみが出たら中止/同一部位の連用を避け位置をずらす。
受診目安:発赤・水疱・強いかゆみが出る、または貼付部以外にも症状が広がる場合。
よくある質問Q&A

Q.エレキバンの上から湿布は貼れる?
A.どうしても両方使いたい時は、別の部位に貼るか、時間帯で使い分けましょう。基本はおすすめしません。
エレキバンの上に湿布を重ねると密着不良・ムレ・皮膚刺激の原因。
磁石の位置が固定されるため湿布の貼り替えもしづらい。
Q. 何日くらい使えばいい?
A. 湿布薬は通常1日〜数日程度、エレキバンは2〜3日で貼り替えが一般的です。どちらも改善がなければ受診を検討。
Q. 肩こり・腰痛以外の部位にも使える?
A. 湿布薬は関節や筋肉の痛みがある場所にも使えますが、顔・粘膜・傷口は避けましょう。エレキバンもコリがある部位に使用可能ですが、金属アレルギーや敏感肌の方は注意が必要です。
まとめ
湿布薬とピップエレキバンは、目的や症状によって選び方が大きく異なります。
「痛みや炎症をしっかり抑えたいなら湿布薬」、「じんわりとしたコリにはエレキバン」というように、使い分けることがセルフケア成功のカギです。

併用や体質改善の工夫、そして必要に応じた受診も視野に入れて、あなたに合った方法で無理のないケアを続けましょう✨
ご家族の健康管理にも、ぜひこの記事を活用してみてくださいね😊
執筆者情報
このブログを書いている人:はる(現役ドラッグストア店長・登録販売者)
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【免責事項・外部リンク】
本記事は医療行為を推奨するものではありません。使用の際は必ず商品の添付文書をご確認ください。症状が続く場合やご不安な点がある場合は、医療機関の受診をおすすめします。
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